音楽が好きでオーケストラやクラシックを聞くのが好きな方もおられると思います。
音楽のいろいろな楽器の演奏を聴くことで、心がリラックスすることができたり、楽器を演奏する人であればその楽器の技術を聞いて、技術の向上につなげたりすることもできます。
楽器にもいろいろな種類がありますが、オーボエの音を聞くのが好きな人もおられると思います。
そのため、オーボエを演奏したいと思ってオーボエの演奏の練習をすることもあるかもしれませんが、オーボエは金メッキにされているものをよく見るかもしれません。
なぜ、オーボエは金メッキであるのか紹介していきたいと思います。
オーボエが金メッキの理由とは?
管楽器では仕上げの方法でもラッカーに並んで人気があるのが、メッキ仕上げになります。
メッキについては厚みや下地の仕上げによってサウンドや耐久性が大きく変わり、各社独自の工夫をしている部分でもあります。
管楽器の中ではメジャーな仕上げ方法として、銀メッキ仕上げがあります。
銀色の管楽器はほぼ全てこの銀メッキ仕上げになります。
ただ、銀メッキは手入れの難しさから今日ではあまり見かけないメッキになりました。
銀メッキであれば見た目は綺麗になるのですが、銀は酸化しやすく色が変わりやすいというデメリットがあります。
軽い酸化であれば直ぐに元どおりにすることができますが、経年劣化してくるとポツポツと点状に浮いてきたり剥離が起こったりします。
そのため見た目が悪くなりやすいです。
また、銀メッキで仕上げたものは基本的にラッカー仕上げよりも被膜の厚みが増します。
柔らかくクリアな音響の特性を持つようになります。
やや抵抗感が強くなる傾向もあり、吹き込む息の量を調整して強弱をつけることもできるようになります。
金メッキの場合は最終仕上げとして金でメッキをかける方法になります。
地道に金メッキをかけるのではなく、下地の上から金メッキを施すことが一般的になります。
素材としては金が高価になるので、キ金メッキを施したモデルは高価になる傾向になります。
見た目はゴールドラッカーに似ていますが、若干暗めの色合いになって高級感が出るようになっています。
銀メッキ同様に抵抗感が強いため息を吹き込む必要があるので、パワーを必要とします。
音は割れにくく柔らかい音でありながらも、それには負けない華やかなハッキリとしたサウンドでになっているので、アンサンブルよりも特に小編成のバンドやソリストに向いていると言われています。
メッキの種類
メッキには他にも種類があり、ニッキルメッキがあります。
仕上げ方法としてはコストが安くなるため、初心者向けの安価な楽器に銀メッキの代替として利用されることがあります。
銀メッキよりも滑りやすくなっているので、手汗をかくとさらに滑りやすくなります。
ニッキルメッキだと他のメッキに比べて硬く鋭い音になることがあります。
また、ブラックニッケルというのもあります。
ニッケルにスズを混ぜた合金でメッキをかけることになります。
真っ黒ではなくて濃いグレーがかった黒色に仕上がります。
プラチナメッキ仕上げにすることもでき、外観上は少し暗めの銀色でニッケルメッキに近くなります。
より高級感のある渋い輝きになりますが、かなり高価なため一部の楽器以外はほとんど使用されません。
また、ピンクゴールドメッキ仕上げというものもあり、金メッキをベースにして銅を混ぜることにより色をピンク色にします。
可愛いい色になるので女性に人気がありますが、色物でもあるので全体としては使用される回数が少ないメッキ仕上げになります。
金メッキの理由
このようにいろいろなメッキ仕上げがありますが、オーボエには金メッキがよく施されます。
理由としては、金メッキの方が銀メッキよりも錆などの影響を受けにくいため、比較的長持ちさせることができます。
銀メッキであれば手垢などでどしても本体が黒く変わっていってしまいます。
また、音も割れにくいのでオーボエを吹くときにしっかりとした音色を出すことができるようになります。
また、金メッキであれば見た目もゴージャスになるので、オーボエを吹いているときも華やかさがしっかり特徴として現れます。
プラチナメッキも良い色で高級感がありますが、かなり高価になるので、よっぽど高価なオーボエを持っている人でなければしないメッキ仕上げです。
ブラックニッケルやピンクゴールドメッキ仕上げは少し特殊な色合いにもなります。
このように考えると、オーボエでは金メッキにした方がいろいろな特徴とメリットがあると言えます。
まとめ
オーボエでメッキ仕上げをする際は金メッキがよく施されます。
金メッキであれば錆びにくく、高級感を出すことができ、音色もしっかりと出すことができるようになります。
オーボエ自体も高級感のある楽器であることから銀メッキなどよりも金メッキの方が見栄えも良いです。
オーボエでメッキ仕上げする際は金メッキをすることをおすすめします。