オーボエの手入れの方法をご存知でしょうか?
オーボエはとても繊細な楽器なので、使用しない極短時間であったとしても、羽根などで内側の水分をよく取り、ケースにきちんと片づけることが大切です。
それでは、オーボエの手入れにあたって、まずは注意点から見ていくことにしましょう。
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[ad#codo1]オーボエの手入れの注意点とは?
オーボエは、管全体が天然木で作られているため、急な温度や湿度の変化にとても敏感に反応してしまいます。ですので、こうした際に放っておくと、管体にキズができたり、ひび割れしてしまうこともあり、また歪みからジョイントができなくなってしまうこともあります。そこで、次のことを意識するようにしましょう。
まず、気温の低い冬は特に、オーボエが室温に慣れるまで待って、それから使用するようにしましょう。
そして、新しいオーボエを使用する場合、最初の2週間は1日約30分を目安とし、あまり長い時間演奏をしないように心がけましょう。
では次に、演奏前の準備を見ていきましょう。
演奏前のオーボエの手入れとは?
まず、オーボエを組み立てていく前に、ジョイントコルクやリードチューブの下部分全体に、コルクグリスを塗るようにしましょう。これは、組立てのときにキイに無理な圧力がかからないようにし、破損を防ぐためです。
ただし、このコルクグリスは、塗りすぎに要注意です。
塗りすぎてしまったコルクグリスは、ホコリを付きやすくし、コルクを劣化させてしまう原因にもつながるからです。目安は、組み立てる際に固すぎると感じたら塗るという程度で十分です。
ですので、固くなければコルクグリスは塗る必要はありません。特にスティックタイプのコルクグリスは、塗った後で指で伸ばしながらコルクにすり込むようにするとよいでしょう。
そして、オーボエを使い終わってバラしたら、ケースに入れる前にグリスをふき取ってしまうよう習慣づけるようにしましょう。
演奏後のオーボエの手入れとは?
次に演奏をし終わった後のお手入れ方法を見ていくことにしましょう。
まず、オーボエの管全体の内側を掃除していきます。
前述の通り、内側の管全体に水分が残ってしまっていると、ひび割れを起こしてしまう恐れがあります。こうした事態を避けるために、演奏し終わった後は必ずクリーニングスワブで水分をふき取るようにしましょう。内側の管全体にクリーニングスワブを通し、水分を完全にふき取ることがポイントとなります。
ちなみにクリーニングスワブとは、管楽器、特に木管楽器の手入れをするための布のことを指します。
次に表面の手入れです。
オーボエの表面をポリシングクロスで軽く拭いていきます。このポリシングクロスとは、楽器表面のツヤ出しに適したやわらかくてきめの細かいクロスで、ネル素材などでできています。
次にキイの手入れです。
キイの表面は先ほど同様、ポリシングクロスか、シルバークロスで拭くようにしましょう。
そして、キイは木管楽器で一番大切なものなので、キイの金属面の保護のために、定期的にキイオイルを指すように習慣づけましょう。キイオイルをきちんと差しておくと、金属と金属の間にオイルが薄く広がってオイルの膜ができ、この膜によって金属同士が滑らかに動くようになるので金属の腐食やサビ防止にもつながるのです。
次にタンポの水分を取り除いていきます。
タンポの汚れや水分は、トーンホールの隙間にクリーニングペーパーを挟みこみながら取り除くようにしましょう。
タンポは、キイを押さえた時にトーンホールをしっかりふさぐ働きを持つ重要な部分です。とてもデリケートで水分や経年変化で劣化してしまうものなので、数年に1回はどうしても交換が必要になってきます。しかし、日頃からきちんと手入れを行なっていれば、タンポも長持ちし、常によい状態で演奏もできます。
タンポの寿命を縮めてしまう最大の原因が水分です。タンポは長時間湿った状態を特に嫌い、このような状態で放置されるとすぐに劣化してしまいます。ですので、演奏し終わった後は、ケースにしまう前にタンポに含んでしまった水分をしっかりふき取ることがポイントとなります。
以上で普段からの手入れ方法は終了です。
では次に、月に1度はお手入れしておきたいポイントについて、見ていくことにしましょう。
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[ad#codo1]月に1度は行なうと良いオーボエの手入れとは?
まず、キイとキイポストの間にキイオイルを少量だけ差すようにしましょう。
前述した通り、タンポやコルクにオイルが付着してしまうと故障の原因にもつながってしまうので、キイオイルはたくさん差しすぎないようにしましょう。また、はみだしてしまったオイルは必ず、クリーニングペーパーでふき取るようにしましょう。
そして、キイとオーボエの管全体の間などの細かい部分のごみやホコリは、トーンホールクリーナーで掃除するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
オーボエの手入れ方法についてお分かりいただけたでしょうか。オーボエは手入れを怠り、内側などに水分が付着した状態だとすぐに劣化してしまいます。オーボエを長持ちさせ、良い演奏につなげるために、日頃から手入れをきちんとするようにしましょう。
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